器のこと、楽しく知っちゃいましょう。 前のページに戻ります。

   「器を気軽に楽しみたい」、「器のこと 知りたい」、器は前から好きだったけどあまり器のことを知らなかった私。
   雑貨屋さんで働きながら器のこと、扱い方、楽しみ方を覚えました。
   ショップの仲間やお客様からは、自分では思いつかないような新鮮な組み合わせや使い方を教わりました。

   縁あってあなたのもとにやってきた器たち。
   末永くご愛用いただけるように、基本的な器の知識や扱い方、私流の楽しみ方をご紹介します。
   
   「六古窯」は越前焼、丹波焼、瀬戸焼、備前焼、信楽焼、常滑焼の6ヶ所をさします。
   日本の各地には、昔から続く伝統あるある古い窯、新しくできた窯など、たくさんの器の窯場があり、

   その中でも「六古窯」は、中世から絶えず続いている焼きものの産地。
   その土地の固有の風土や歴史的背景から培われた器には、いつまでも色褪せない魅力がいっぱいです。
   そこで今回はその「六古窯」と、六古窯で開かれている陶器市情報をあわせてご紹介します。
   お近くの古窯、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょう。

 

   福井県
   越前焼の歴史は、平安末期から始まったといわれています。
   主に壺や鉢、すり鉢などの生活雑貨が作られています。
   鉄分を含んだ土を使った焼き締めの器は、
   火が創りだす素朴な雰囲気と自然の灰釉や鉄釉を中心としたおおらかな表情が特徴です。


   ■越前陶芸まつり−毎年5月最終土、日、月曜日  宮崎村商工観光課 0778−32−3200

 

   兵庫県多紀郡
   丹波焼の歴史は、平安末期から鎌倉時代のはじめ頃からといわれていて、現在は「丹波立杭焼」と呼ばれています。
   主に湯呑み、皿、鉢など一貫して生活雑器を生産しています。
   焼きものは無釉の焼き締めで、登り窯や穴窯で焼成する際に薪の灰が降りかかってできる自然のビードロ釉が特徴です。

   ■丹波焼陶器まつり−毎年10月第3土、日曜日  丹波立杭陶磁器協同組合 0795−97−2034
 

 

   愛知県瀬戸市
   瀬戸焼の歴史は、平安時代中期からといわれています。
   他の古窯とは異なり釉薬をかけた焼きもので、「せともの」といえば陶磁器一般の総称となるほど有名な産地です。
   また瀬戸焼は和食器から洋食器まで何でも揃い、何でもあるのが特色ともいえます。

   ■陶祖まつり−毎年4月第3土、日曜日
   ■せとものまつり−毎年9月第2土、日曜日  どちらも瀬戸商工会議所 0561−82−3123


 

   岡山県備前市
   備前焼の歴史は平安時代から始まったといわれています。
   平安時代から主にかめ、壺、すり鉢などの丈夫な生活雑器がつくられ、
   素朴で力強い無釉の焼き締めは、「焼き締め」といえば備前焼といわれるほど有名です。
   一口に焼き締めといっても、赤やグレー、黒、白など焼き肌は多種にわたり、その表情の豊かさが魅力となっています。

   ■備前焼まつり−毎年10月第3土、日曜日  備前焼陶友会 0869−64−1001


 

   滋賀県甲賀郡信楽町
   信楽焼の歴史は古く、奈良、平安時代からといわれています。
   信楽といえば思い出すのは「狸」。徳利と通い帳をぶら下げた愛嬌ある置物は有名。
   器は無釉の焼き締めで、登り窯や穴窯を使って焼成され、
   その炎でできる焼き肌、灰被り、焦げなどが特徴です。またお茶道具の生産も盛んです。

   ■信楽陶器まつり−毎年7月第4金、土、日曜日  信楽町商工会議所 0748−82−0873


 

   常滑焼(愛知県常滑市)
   常滑焼の歴史は平安末期からといわれています。
   有名なのはよく町のお茶やさんで見かける朱泥の急須。でもこの急須、歴史は意外と新しいものだそうです。
   赤褐色の色合いは常滑の鉄分の多い土質を活かして築かれました。

   ■常滑焼まつり−毎年8月下旬か9月上旬の土、日曜日  常滑焼まつり協賛会事務局 0569−34−3200

  
器の名前、覚えておくと便利です。

器の基本的な知識として、各部分の名前を覚えておくことはとても大切なこと。
この基本を知り、器を選ぶ際の判断基準にするといいでしょう。

   @見込み(みこみ)
   器の内側を総称して、見込みといいます。器の内側に絵が描かれているものもあり、
   視覚的におもしろい器も多数ありますね。

   A口縁(こうえん)
   器の縁のことで、口造りともいいます。丸いものが一般的ですが、
   片口のように一方に注ぎ口が付いていたり、外側に反っていたり(端反り:はたぞり)するものもあり、
   器全体の注目したい場所でもあります。

   B胴(どう)
   器の外側を胴といいます。釉薬や絵柄、土の質感など好みの器を選びます。


   C高台(こうだい)
   一般的に器の底部分につけられた丸い輪のものと、器の底部分を一部削ってつくるものがあります。
   普段使いの器は、テーブルやお膳に直接触れる所なので底がざらついていないものがいいですね。

  
   昔の食器棚を想像してみてください。(私の実家もそうですけど....)
   どの器も「五枚一組」「五客一組」、同じ絵柄の小鉢や皿がシリーズで棚中央をどんと占めていたり。
   そんな光景、浮かんできませんか?

   昔は家族も大人数で、器の数が必要だったかもしれないけれど、今は2〜3人の家庭も少なくありません。
   和食中心だったテーブルも、和洋中に加えアジアンや無国籍といったメニューも登場します。

   そんな今の生活に合った器選びを考えると、
   数は少なくても自分のライフスタイルや好みに合った器を選ぶことに尽きないかな、と思うのです。
   日本の伝統的な和食器のスタイルも素敵だと思うけど、やっぱり「私らしさ」。
   好みの器を1枚2枚買い足したり、別々の器で揃えていても「私らしさ」が基準なら、そう外れることはありません。
   マニュアルに拘らず、そうして集めた器がどれも愛着のある器で自分の「器えらび」では成功かなと思います。
わが家の食器棚  わが家の食器棚  わが家の食器棚

わが家の食器棚。この他にもありますが好きな器は眺めても楽しんでいます。
 

   器をよく見て実際に触れてみることが1番ですが、当店で扱う器は皆さんにかわって私がチェックしています。
    以下がそのチェックポイントです。


   @ がたつきがないか。器は料理を盛る物なので重要ポイント。平らな場所で確認してください。

   A 直接口に付けて使う湯呑みなど、ザラつきがないか、縁が厚すぎないかなど、指先で触れて確かめてみてください。

   B スッタキング(重ねて収納)できるか。
     皿や小鉢など何枚かまとめて購入したい時、重ねられないものは食器棚のスペースを大きくとってしまいます。

   C 作家ものの器の場合。買い足しを希望する時や品切れの時に再度製作されなかったり、
     製作できても日数がかかり、形・サイズ・色合いがまったく同じものにはなりません。
     それはその時の天候や窯での場所などで左右されるもの。あらかじめご了承くださいね。


 

   まずはじめに買うのなら、シンプルなものがいいと思います。
   たとえば無地のもの。五寸皿(15cm位のもの)など使い回しがききますよ。

   それから中鉢(18〜24cm位のもの)。これも使う機会が多く、
   鉢ものなら、汁気のある料理からサラダのようなものまで合いますよね。

   まずはこんなところから揃えてみたらいかがでしょう?
   使い勝手がよく、あなたらしい器が並んだ食器棚ができたら素敵ですよね。
   きっと毎日のお食事作りも楽しくなりますよ〜。

   

    和食器のサイズ表示、「寸」って一体何cm?

    和食器は「寸」の表示が多いため、
    一体その器が「どの位の大きさなの??」という方はいませんか。
    実は私もその1人。
    一寸は約3cm。覚えておくと便利です。
 
   五寸皿は約15cm。めいめいに取り分ける取り皿にぴったりです。ケーキや1人用のデザートを盛っても。


 
   七寸皿は約21cm。中皿位の大きさで、使い回しのきくサイズです。

 
   八寸皿は約24cm。大皿のサイズに入ります。流行りのカフェ風ワンプレートディッシュにいかがでしょう

  

   器といえば「陶器」と「磁器」。さてどんな違いがあるのでしょう?

 
   〜やわらかで、温かな魅力〜

   土を成形して焼き上げるので「土もの」とも呼ばれます。
   釉薬をかけずに焼き上げた土ものは「焼締め」といい、材料の土色、質感がそのまま表面に表れるのが特徴。
   多孔質で透光性はなく、吸水性があり磁器に比べると少しもろいです。


 
   〜繊細で、華やかな魅力〜

   陶石(長石や珪石など)を砕いた粉を練り上げて成形し、高温で焼き上げるので「石もの」とも呼ばれます。
   水を吸いこまず、指で弾くとチンチンと硬い音がします。
   透光性があり、なめらかな肌触りが特徴。


   それぞれ代表的なものに、陶器では唐津焼や信楽焼など、磁器では有田焼や九谷焼などがあります。
   また洋食器で牛や羊の骨粉を入れて、独特の風合いを出した薄い磁器を「ボーンチャイナ」といいます。

   同じ器なのに材質によって異なった雰囲気をもつ「陶器」と「磁器」。
   好みは人それぞれ。同じ器でも釉薬や手法によって、また違う魅力を発見できるのも楽しみのひとつです。


   和食器の特徴を語るのに欠かせないもの。器を形作る手法にはどんな方法があるのでしょう?

 

   「手びねり」は最も原始的で、人の手と指を使って器の形を作るもの。
   ヒモ状にした土を巻き上げて作る方法もあります。
   すべて手作業のため、まったく同じ器は作れないけれど、手仕事ならではの温かみがあります。


 

   「ろくろ」は最も多く使われている手法。
   丸い円盤の上に土を置いて、円盤の回転を利用して、土を引き上げながら器の形を作るもの。


 


   「鋳込み」は石膏型に泥状の土を流し込む手法。
   徳利や急須、多角形の器などの生産に向いていて、この手法をとることがあります。


 

   「たたら」は土の塊の両脇に土の厚さに合わせた木片を重ねて置き、糸で土の板をスライスするように切る手法。
   均一な厚さの土の板ができるため、平たい板状の皿などを作る時に用いられる手法です。